乗り継ぎ時間が35分しかないって不安じゃないですか?
私は、「乗り継ぎ時間が1時間」と聞くだけでも若干不安になります。
しかし、フィンランドのヘルシンキ・ヴァンター国際空港は、乗り継ぎ(=トランジット)に特化した造りになっており、フィンランド航空によると、通常乗り継ぎ時間がなんとわずか35分とのこと!
となると、余裕があるはずの今回の、ヘルシンキ空港での1時間10分のトランジットの実体は果たしてどうなのか?
実際のところを時間経過に沿って、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港内のルートと合わせてご紹介します。
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ヘルシンキ・ヴァンター国際空港で乗り継ぎ(=トランジット)時間35分は間に合うのか実際に徹底検証してみた!
まずは、私の今回のフライト情報ですが、フィンランド航空にて、関西国際空港からヘルシンキ・ヴァンター国際空港経由でストックホルム・アーランダ空港へ向かうルートでストックホルムへ行ってきました!
私の今回のフライト情報
AY78便 関西国際空港11:45発 ― ヘルシンキ・ヴァンター国際空港15:00着
―乗り継ぎ 1時間10分―
AY813便 ヘルシンキ・ヴァンター国際空港16:10発 ― ストックホルム・アーランダ空港16:10着
ちなみに、フィンエアーさん、ムーミンのネームタグと可愛い柄の搭乗券を発券
してくれます。
女子必見です!
ここで、私的な注意ポイントがひとつ!
搭乗券をもらうとき、受託手荷物タグの小さな控え(=荷物引き換え証)がもらえますよね。
その内容を必ず確認してください!
チェックインカウンターで受託手荷物としてスーツケースなどを預けると、
よく荷物の持ち手の部分にバーコードのついた荷物タグが貼られると思いますが、そのタグの控えのことです。
この控えには、出発地と到着地が記載してありますが、
この“到着地=荷物が届く場所”ということになります!
乗り継ぎ便を利用するとなると、預けたスーツケースは一旦乗り継ぎの空港で受け取らなければならないかどうか、不安になりますよね。
この到着地が最終目的地になっていれば、乗り継ぎ地での一時荷物の受け取りは不要ということになります。
今回、私たちの到着地はストックホルムになっていたので、乗り継ぎ地であるヘルシンキでの荷物の受け取りは不要でした!
また、受託手荷物が届かなかったり、ロストバゲージになったり、ということを防ぐためにも、荷物引き換え証は受け取ったらすぐ確認することをおすすめします。
とはいえ、乗り継ぎ地で一旦荷物の受け取りが必要かどうかは、それぞれのフライトに因りますし、チェックインする際に、航空会社のスタッフさんに確認するのが一番確実です!
私自身も、乗り継ぎ便の利用の際は荷物は預けっぱなしで最終目的地で受け取れるのかどうか、チェックインの際に尋ねるようにしています。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港でのトランジット
空港着陸からセキュリティーコントロールを通過するまで
まずは、11:45定刻通りに関西国際空港を出発し、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港へ向かいます。
ロシア側を通ってのフライトは新鮮で飛行時間10時間15分!
全然揺れなくて、フィンエアーさんとても快適な空の旅でした。
最近の飛行機は機内エンターテイメントもとても充実していて驚きです。
私は、なかなか見れない視点での空を見るのが好きで、飛行中の様子が映し出される機外カメラの映像ばかりつけていました。もくもくの雲の上を飛んでるって不思議な感覚ですよね!
あっという間にヘルシンキ・ヴァンター国際空港到着です。
時刻は15:05!
ほぼ定刻です。
さぁ、ここからがどきどきのヘルシンキ空港でのトランジットの始まりです!
私たちが乗り継ぐのはストックホルム行きの27番ゲートです。
ちなみに、関西国際空港でもらった搭乗券には、まだ、ヘルシンキからストックホルムへの乗り継ぎ便のゲート番号が書かれていませんでした。
ここで、機内エンターテイメントのすごいところ!
「空港に着いたら”Departure”の電光掲示板でゲート番号調べなきゃね」
と友人に話しかけると、
「乗り継ぎ案内あるよ!」
と座席のパネルで、乗り継ぎ便のAY813便を見つけてくれて、ゲート番号”27番”と調べてくれたのです!
便利!
もちろん、念の為、空港内の至る所にある”Departure”のフライト情報が表示されている電光掲示板でゲート番号の再確認も欠かせません。
まずは、私が実際にヘルシンキ・ヴァンター国際空港で移動した乗り継ぎルートを載せておきますね。
ひたすらまっすぐ進む感じです。
上記のマップは空港全体の平面図なのですが、実際にはエスカレーターを乗り降りして3フロアに渡って移動しているので、ここから、実際に私がヘルシンキ・ヴァンター国際空港で乗り継ぎしたルートを拡大図でご紹介していきます!
私たちが到着したのは3階フロアにある44番ゲートでした。
そこから乗り継ぎゲートである27番に行くために下りのエスカレーターで2階へ降りる必要がありました。
エスカレーターを降りるとすぐ目の前にセキュリティコントロールがあります。
手荷物検査ですね。
ここを通過してパスポートコントロールを目指します。入国審査を受けなければいけません。
免税店が立ち並ぶ通りを、パスポートコントロールに向かってぐんぐん直進します。
パスポートコントロールを通過してエスカレーターで1階に降ります。
ゲート番号の書かれた案内版を頼りに、順路に沿って進みます。
エスカレーターを上って右に300mほど進めば、今回乗り継ぎができる27番ゲートでした。
マップ上だと結構な距離に見えますね!
予約時、フィンエアーさんが案内しているヘルシンキ空港での乗り継ぎフライトを選んだので大丈夫なのだろうと思いつつも、わずか1時間10分での乗り継ぎは人生初めてで、やはりちょっぴり気持ちが焦ります!
ここから、実際のヘルシンキ・ヴァンター国際空港の写真も交えながらご紹介していきますね。
さて、無事着陸しても、滑走路からゲートまで機体を移動させて、スタッフさんが準備してくれてようやく、機体のドアが開けられます。
よくベルト着用サインが消えると、みんな荷物をさっと準備して通路に列が出来ますよね。
いつもはゆっくり準備する私ですが、今回はその列の中にちゃっかり混じり、機内から出られるのをそわそわと待ちました。
出られた途端、足早に空港内を進みます。
やはり、北欧ですね。
空気がひんやりしています!
案内版に日本語で“乗り継ぎ”の文字があったので、ほぼ真っ直ぐの通路を足早に進むと、割とすぐにセキュリティーコントロールに着きました!
ひとつ下のLEVEL2.Departure Floorです。
綺麗ですね!
次の出発ゲートまでどのくらいの距離があるのか分からないので、気持ちはどきどきです。
レーンもたくさん有るようで、あまり混んでいなかったので、ひと安心です。
いつも通り、スタッフの方に液体類と電子機器が無いか尋ねられ、特に引っかかることなく無事、荷物検査を終えました。
現在15:17!
ここまで、ヘルシンキ空港着陸してから荷物検査を受け終えるまで、約10分だと思うと、かなりスムーズに移動出来ている気がします。
とはいえ、間に合うかなぁ、あとはゲートに向かうだけ。ゲートが実はすごく遠くて走った経験があるので、まだちょっぴり不安があります。
ちなみに、機内で飲んだペットボトル入りミネラルウォーターは当然ながら、「No」と言われてセキュリティーコントロールにて処分でしました。
しかし、栓を開けていないフィンエアーさんに頂いた(座席ポケットに入っていた)ペットボトル入りミネラルウォーターは持ち込みOKでした!
ありがたい。
そして、レーンを分けられてしまった友人を待ちます。
その間に、空港内をぱしゃり!
一本道のようで、分かりやすくてシンプルな館内です。
セキュリティーコントロールを抜けてすぐお店がたくさん並んでます。
味干ラーメン!
というか、友人を見失ってしまった!
「どこ?」なかなか出てこないので、若干不安になりながらきょろきょろ。
セキュリティーコントロールは一旦抜けると一方通行なので戻れないし、ここで待つしかないと、必死に探します。
居た!
隣の出口から出てきたみたいです。
荷物たくさんだったので少し時間がかかってしまったよう。
良かった!
さて、先を急ごう~!
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港でのトランジット
免税店前からパスポートコントロールを通過してゲートまで
「ゲートが遠くないといいけど」と話しながら早足で進むとマリメッコとムーミンショップが!
ヘルシンキ空港のムーミン可愛い。
ですが、「寄り道はできないね」と横目に先に進みます!
ちなみに、帰りもストックホルム・アーランダ空港から、ヘルシンキ・ヴァンター空港でトランジットし、関西国際空港へ向かうルートだったので、帰りのトランジット時間中、マリメッコとムーミンショップでちゃっかり買い物しちゃいました!
マリメッコもムーミンショップも2か所ずつあります。
いずれも、T2(ターミナル2)のシェンゲン協定非加盟国のエリアと
シェンゲン協定加盟国のエリアに1店舗ずつです。
お店の内装が違うのはもちろんのこと、一部置いている商品も違っていたので、ぜひ2店舗ずつ見てお気に入りを探すことをおすすめします!
そして、先ほどから出ているシェンゲン協定加盟国エリアと非加盟国エリアとは、文字通り、シェンゲン協定に加盟している国とそうでない国との往来をエリア分けしている、ということです。
シェンゲン協定加盟国エリアでは、シェンゲン協定加盟国発着便で利用します。
逆に、非加盟国エリアではシェンゲン協定に加盟していない国への発着便で利用します。
シェンゲン協定とは、簡単に言うと「この協定に加盟しているヨーロッパの国同士では入出国審査なしで国を行き来して良いよ」という便利なものです。
今回の私のストックホルム行きフライトを例にすると
関西国際空港を出発
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港シェンゲン協定非加盟国エリアに到着
パスポートコントロール(入国審査)を通過してシェンゲン協定加盟国エリアに移動
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港シェンゲン協定加盟国エリアを出発
ストックホルム・アーランダ空港に到着
パスポートコントロール(入国審査)なしでストックホルム市内へ
このように、日本からヘルシンキ・ヴァンター国際空港で乗り継いでシェンゲン協定加盟国へ行く、または帰る場合は必ずシェンゲン協定加盟国エリアと非加盟国エリアをまたぐことになるので、2店舗ずつマリメッコとムーミンショップに寄ることが出来ます。
そして、入出国審査は乗り継ぎ時の1回で済みます!
一旦、通過すると戻れません。
2店舗ずつマリメッコとムーミンショップ行く際は、まず、到着したエリアで1店舗目のマリメッコとムーミンショップに寄ってください。
その後、パスポートコントロールを抜けて、次のエリアで2店舗目を訪れてくださいね!
「ヴァンター空港での免税手続きの方法について詳しく解説した記事はこちら」
そして、次のストックホルム行きの乗り継ぎフライトは27番ゲートだったので、案内板を目印にどんどん真っ直ぐ進みます。
ここにきて、突き当たりに、パスポートコントロール(入国審査)がありました。
普段だと、長い列をそわそわしながら待ったり、何を質問されるだろうと考えたりして、どきどきポイントです。
しかし、今回は、「日本人です」とパスポートコントロール前に居たスタッフさんに伝えると、自動出入国審査機のレーンを案内してくれました。
これは文字通り、自分自身でパスポートを読み取り機にかざし、顔認証を機械で判定してもらうだけなのでさくさく進みます。
元々、こちらのレーンに人がいなかったこともあり、あまりにさっと終わってしまってパスポートコントロールでの記憶がほとんどないです。
そのくらい簡単ですし、時間もかかりませんでした。
機械なので、何か質問されるということもありません!英語で何を聞かれるかと緊張するという方にはぴったりですね。
更に進むと、下りエスカレーター手前に大きなデジタル時計が!
自分の時計を機内でヘルシンキ時刻に合わせていたものを目安にしていたので、きちんと現地時刻が確認出来るのは、とても助かります。
現在15:26です。
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港でのトランジット
着陸からおよそ25分で乗り継ぎゲートに到着
下りエスカレーターを降り、1-31と表示された案内板を頼りに進みます。
なぜ、順路が一旦LEVEL1.Arrival Floorに降りるようになっていたのかは
定かではないですが、おそらく税関があったからだと思います。
ひとまず案内板を頼りに進んでいけば問題なしです!
下りエスカレーターを降りると、突き当りにガラス扉があって、この奥が税関になっているようでした。
1-31と表示された案内板の隣に、赤い案内版があって税関申告の表示があったので、
この為にLEVEL1に一旦降りるような順路になっているのかと思います。
税関申告する必要のある方以外は、特にこのフロアでするべきことはなかったです。
私自身も申告するべきものはなかったので立ち寄ることもなく、気に留めることもなく、
素通りしてしまいました。
目指すは27番ゲート!
端っこじゃないと良いなぁ。
1-31と表示された案内板に沿ってこの突き当りを左に曲がり、再び、LEVEL2.Departure Floorに上り出た途端、免税店・飲食店がまたたくさん現れました。
そして急に人もたくさん。
こんなに利用者居たのかと驚きです。
さらに、びっくりするほどお店のそばにゲートがぽこぽこ有ります!
時計店の隣はゲート、のような感じの並びです。
ゲートとゲート間の距離も近いです!
数店舗お店を挟んだら、次のゲートがある感覚です。
たくさんのお店に目を奪われながら、真っ直ぐ進むと、27番ゲートありました!
ついに、無事到着です。
時刻は15:30!
わぁ、思ったよりスムーズでしかも早く着いた!
びっくり!
早足ではありましたが、結論、1時間10分あれば、余裕があるくらいに、充分乗り継ぎ出来ます!
ヘルシンキ空港では最短35分の乗り継ぎでも大丈夫だということが実証されました!
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ヘルシンキ・ヴァンター国際空港でのトランジット
さいごに
すっかり安心しきってそのままトイレにも向かいました。
2つ手前のゲート辺りに飲食店のあるLEVEL3.Lounge Floorへと、トイレマークの矢印看板があったのをチェック済だったので!
案内板は本当に役立ちます。
搭乗開始が15:40で、ゲートの場所チェックもばっちりだったのでほっとしてゆっくりトイレから戻っているところでした。
急に友人が「トイレに忘れ物した!」と。
さすがにあと、5分くらいで搭乗開始です。
「え、間に合う?」
「先行ってて!」とぱたぱたと走ってく友人!
そわそわしながら27番ゲートで待っていると、無事友人が戻って来ました!
関西国際空港で買ったばかりのものを置いてきちゃったんだそう。
あって良かったね!
そして、無事機内へと入り、ストックホルムへ向けて約1時間の空の旅です。
というわけで、多少のハプニングがあっても乗り継ぎ可能な程コンパクトな空港です!
最短35分での乗り継ぎが求められますが、初めて訪れる日本人でも十分間にあうことがわかりました。
余談ですが、フィンエアーさんはマリメッコでいっぱいです!
私たちはエコノミークラスだったので、カップやペーパーナプキンで楽しみましたが、グレードアップしたお席だとマリメッコのアメニティポーチがもらえるようです。
嬉しい特典ですね!
もちろん、余程の遅延の場合はひやひやすると思いますが、基本的に
ヘルシンキ・ヴァンター国際空港ではスムーズにトランジット出来ます!
ですので、ぜひ安心して、ヘルシンキ経由で世界各国訪れてみてください!
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